怪物を支配する王族たちの戦いを描いた人気漫画「怪物王女」で有名な光永康則のダークファンタジー漫画「アヴァルト」が全6巻で完結。
ダークファンタジーとは言うものの、SF要素も盛り込まれた設定で読んだ人を惹き込んでいく。個人的にはそこまで暗い印象はないですね。
まだ読んでない人の為に簡単にあらすじを説明。
主人公は宇宙飛行士で宇宙船で冷凍睡眠から1万年ぶりに蘇生されるも、他に6名いた乗務員は5名が行方不明で1名がゲームをしたままミイラ化。
地球と交信を試みるも1万年の間で地球の文明は滅びてしまった様で全く返答なし。
詳しく調査を続けると人類は僅かながら存在しているが、文明は産業革命以前まで後退しており以前の地球の文明の痕跡は全く見つからない。
「1万年の間に一体何があったのか?」
物語のはじまりはこんな感じ。
そしてここからの設定が非常に面白い!
宇宙船でミイラ化していた乗務員がプレイしてたゲームはMMORPGで1万年間稼働し続けてる。
そのゲーム画面と現在の地球が完全に一致する事が判明する!ただ地球に調査に行きたいものの、宇宙船を着陸させる設備も無くそれはできない。
ただそのゲームを主人公も遊んだことがあって1万年前にアカウントを作成済みでした。
このMMORPGは意識が完全にアバターキャラに入って自由に行動できる設定。
但し長時間ゲームしてると本体が衰弱してしまうので、その辺はうまくやらないといけない。
そんな感じでMMOのアカウントにログイン。
するとそこはやっぱり地球。
その地球で街を襲う怪物を倒す「神」を名乗る銀髪の巨人「アヴァルト」と遭遇。彼らは同じ銀髪の人間を攻撃したり街を破壊したりと無茶苦茶してる。
そしてその神を名乗る銀髪の巨人「アヴァルト」に主人公は言い放った言葉。
「お前たちはただのNPCだ」
主人公がゲームで遊んでいた時は「村人A」みたいなキャラだったみたい。ドラクエで言う「ここは〇〇の町です」って感じの人ですね。
でも「何を言っている?」みたいな感じで全く伝わらず、そのまま主人公に攻撃を仕掛けてくる。
主人公のキャラはカエルのアバターで弱そう。
なんだけど。「俺の方がレベルは上だ」
みたいな事を言って攻撃をはじき返して反撃。
いとも簡単に神を名乗る「アヴァルト」の腕を斬り落とす。実際は斬ってもすぐに生えてきたので意味は無かったんだけどね。
これは「神」だし正体はピッコロかもしれない。なんてどうしても言いたかっただけです。ごめんなさい。
そんな感じで主人公はこのMMOを結構やりこんでたみたいで強い。ただ本体は宇宙にいるわけで生きていく為にはそっちも何とかしなきゃいけない。
アバターで食べても本体には還元されない。
ここから宇宙船とゲームでもあり現在の地球、この2つの場所での謎解きと戦いが始まっていく。
こんな感じで連載開始になった「アヴァルト」が完結しました。ここからは完結した感想をできるだけネタバレ少なめに書いてきます。
自分で読みたい人は引き返すか、アヴァルトに負けず劣らず面白いMMORPGアプリ記事でもどうぞ!
Contents
アヴァルト6巻 完結の感想
正直な感想としては、惜しい。
とても残念だけれど、この一言に尽きる。
個人的には6巻で完結とは思っていなくて、もっと話の広がりや新たな展開があると思ってた。
もっと面白くなるという期待感が大きかったのでそう思ったのかもしれないけど。
結果として最終巻は「神」を名乗る「アヴァルト」との総戦争という展開でした。
吸血鬼のキュリアの扱いが酷過ぎて悲しい。そして他の仲間もあっさりとやられていく。
更には宇宙船の主人公の本体の方にも「アヴァルト」が現れ絶体絶命の展開を迎える。
なんだけど。
突然、今まで予想もしなかった展開になる。
流石にこれは「マジか!?」って声出た。
それくらいの結末を最終話にぶち込んできた。
正直な話、この展開は賛否両論あると思う。
たぶん人によっては途中までの面白さを台無しにしたと怒る人もいるかもしれない。
自分もこの結末には微妙な気持ちになったし、もっと違う展開や結末が見たかったのは否定できない。
ただ最終回の感想に個人差はあるとは思うけど、設定や序盤の勢いなど面白かったのは確かな漫画。
まだ読んでいない方は色々な意味で、驚きの予想できない最終話に腰を抜かしてくださいな!
ちなみにこの後はまさかの「怪物王女」の新シリーズが連載開始されるようです!
なので前作が好きな人には「アヴァルト」終わって悲しいけど嬉しいみたいになるはず。
お互い楽しみに待ってましょう!
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以上「光永康則によるダークファンタジー漫画『アヴァルト』完結について」でした。
ではでは、おしまい。